錬金術を意味する英語のアルケミーalchemyは
アラビア語のアル・キミアal-kimaに由来し、さらにこの語は、ギリシア語で金属鋳造を意味するキュマchymaにさかのぼり、そのまた原語は古代エジプト語で黒色を意味するケメkmeであるとされている。
もともと錬金術の本質は、思弁的、神秘的、宗教的な色彩と、実際的、技術的な色彩とが混ざり合って、広くヨーロッパに普及した。
錬金術がヘレニズム時代に盛んになったが、そのきっかけは、アリストテレスが唱えた四元素と四性質との関連説である。
それによると、四元素のそれぞれは、共通する性質を一つずつ有している。火は温と乾、空気は温と湿、水は寒と湿、土は寒と乾である。そしてたとえば、火は温の媒介によって空気になり、空気は湿の媒介によって水になるというぐあいである。